院長ブログ

 私が子どもの頃から通っていた歯医者さんは、子どもの歯磨きについてとても力を入れている歯医者でした。そこで虫歯治療や歯科矯正をするのはもちろん、治療と同時進行で歯磨き講習があり、歯科衛生士のお姉さんと一緒に歯磨きの練習をするのが必須となっていました。歯医者さんの中に、洗面台と靴をぬいで上がれる広場があり、そこで寝た状態で歯を見てもらったり、磨き方を逐一指導されます。普通の歯医者さんならお母さんに冊子を渡して終了となりそうな所を徹底的にやる事で、磨き方自体を身に付けてもらう事が目的のようでした。歯科矯正をしている間に虫歯になると、治療もしづらく、歯科矯正の方にも影響が出るので、矯正中は虫歯を作るなと強く言われ、指導も徹底的でした。お陰で矯正していた期間はもちろん、大人になってからも虫歯にはほとんどなったこともなく、一生使える歯の磨き方が身についたと思います。多分あの指導にはあまり歯医者さんが儲かる部分はなかったと思いますが、かえって信頼感があり、人気でした。